机上の星

暦を読みましょう

2023-01-01から1年間の記事一覧

納めの不動

柴灯大護摩供 12月28日は納めの不動でした。成田山新勝寺では柴灯大護摩供が行われました。本来は深山幽谷で行なう行事で、山伏姿の僧侶が、斧で木を伐り、刀で九字を切り、矢を射て四方に結界を張る、一連が所作で表され、いよいよ火が点けられます。お焚き…

えと(2)負の時間

干支は、甲子(きのえね)に始まり、次は乙丑(きのとうし)、 丙寅、丁卯・・と続きます。きのえ(木の兄)は陽で、きのと(木の弟)は陰です。兄弟で「えと」なら、えとは干支ではなく「干」だけを指すようにも思いますが、ともあれ、干に陰陽があるなら、…

えと(1)

来年令和6年のえとは?と聞かれたら、 多くの人が「辰年」と答えるのではないでしょうか。でも「えと」と入力して、漢字変換すると「干支」と スマートフォンやパソコンで出てきませんか? 「干支」は十干十二支の組み合わせで、来年の干支は「甲辰(きのえ…

こと始め

12月13日は「こと始め」です。納めの〇〇、終い天神、などが並ぶ師走の暦にどうして「こと始め」なのかと思いましたら、「正月こと始め」で、お正月の準備にとりかかる日だそうです。寺院で仏像のすす払いのニュースも聞こえてきますね。

ご縁日

毎月25日は天神様のご縁日です。暦には縁日や各地のお祭りも書かれています。師走となれば、納めの薬師、納めの観音、終い天神、納めの不動、などこと納めも人間界だけではないようです。

憂国忌

11月25日は、三島由紀夫の「憂国忌」でした。暦には、さまざまな「忌」が書かれています。日にちが近いところでは、11月19日は「一茶忌」、11月28日は「親鸞聖人忌」。 1年の暦を見れば「利休忌」や「芭蕉忌」もどこかに見つかります。芭蕉忌や憂国忌は、俳…

おしゃべりな暦

来年の手帳やカレンダーが販売される季節になりました。西暦のカレンダーは、月日の数字と曜日だけのものが主ですが、日本のいわゆる『こよみ』は、実にさまざまな文字が書かれています。例えば、これを書いている今日は2023年令和5年11月28日火曜日で、そこ…

孔明の座右にも暦

11月28日の『六輝』は「先勝」で、明日29日は「友引」です。「大安」「赤口」「先勝」「友引」「先負」「仏滅」・・・と六つが繰り返されるのです。「友引」に葬式は出さないとか、「仏滅」は結婚式にふさわしくないとか、お聞きになったことがあり、それが…

無口になったカレンダー

なぜ、明治時代に『六輝』がカレンダーに登場したかといいますと、明治維新以降、太陽暦(いわゆるグレゴリオ暦)を採用したからです。 鎖国が解かれ、世界に出ていくためには、他の国々と同じカレンダーでなければ不都合が生じます。でも、それまでは暦を見…

選日

さて、11月28日の六輝「先勝」の下には、中段十二直「たいら」があります。たいら=平らかで、穏やかそうな響きですね。「物事の平等円満をもたらす吉日」だそうです。「ただし、池、溝、穴などを掘るのは凶」、平らですからね。 さらに、その下には下段二十…