机上の星

暦を読みましょう

無口になったカレンダー

なぜ、明治時代に『六輝』がカレンダーに登場したかといいますと、
明治維新以降、太陽暦(いわゆるグレゴリオ暦)を採用したからです。

鎖国が解かれ、世界に出ていくためには、
他の国々と同じカレンダーでなければ不都合が生じます。
でも、それまでは暦を見て、縁起の良い日和を選んだり、
凶方に出かけるのはやめよう、などと行動の拠り所にしていたものが
なくなってしまいました。
あまりにも無口なカレンダーになってしまったのです。
そこで複雑なものはさておいて、『六輝』だけは
カレンダーに復活したのです。