机上の星

暦を読みましょう

えと(2)負の時間

干支は、甲子(きのえね)に始まり、次は乙丑(きのとうし)、

丙寅、丁卯・・と続きます。
きのえ(木の兄)は陽で、きのと(木の弟)は陰です。
兄弟で「えと」なら、えとは干支ではなく「干」だけを指すようにも思いますが、
ともあれ、干に陰陽があるなら、十二支も陰陽に分けられており、
甲子は陽陽、乙丑は陰陰の組み合わせです。
10干×12支=120の組み合わせではなく六十干支なのは、
陽陰、陰陽の組み合わせは用いないからです。
陽がプラス+、陰がマイナス-と考えると、
+×+=+、-×-=+ですが、
+×-では、-になってしまいます。
少なくとも三次元のこの世では、時間はプラスの方向にしか流れません。
不可逆性というのでしょうか。
では、マイナス負の時間は存在しないのかと考えますと、
記憶や思い出の中には、過去の時間も存在しているように思えます。
時間どころか、空間もどんなに離れていても心の中ではひとっ飛びできますね。